日本に住んでいて、ほぼ英語の必要性を感じることなく日常を過ごす中で、週に一回数十分という限られた時間を英会話に通われる生徒様に向け、毎回どれだけ中身のあるレッスンができるのか、テキストの進行に即しながらも、テキストの内容にとどまらない目に見えない英語力をどれだけ縦に伸ばしていく事が出来るかに日々努力をしています。それには、個々の性質、クラス全体の状況を見極め、授業中に引き出せるだけの様々な感情のうねりをうまく生かして進行することが必要です。毎回楽しんできてくれて、数年の間に成果が出せれば生徒、ご家族はもちろん、彼らの喜びの声を聴く私どもにっとっても、それは喜ばしいことで、共に取組んだ証でもあるので、ズバリ、生徒の感情が連鎖する三位一体の関係と考えています。ただ、それは実際のところ、週に一回の英会話レッスンにおいて、毎回教えることが明確で、固定されたプランが構築されていればいるほど、毎週レンガを縦に積み上げているだけの状態になりがちで、細長い弱弱しいタワーを形成している、ある種危険な状態にふと気が付くことがあります。それは、何事においても同様だと思いますが、経験を重ねる中で、何かふとしたタイミングで「ポキッ」と折れてしまう、あるいは、学年が上がり生活が変わる中で自ら折ってしまう(辞めてしまう)、きっかけにもなりがちで、そんな子どもを目にすると、子どもの気持ちに初めて気が付き、子ども同様私どももとても残念に思うことがあります。
レンガを高く積み上げる絵コンテ
そうならないようにするには、講師一人一人が観察力を持ち、適宜弱くなっている個所を横から支える、現場での柔軟な対応を行うことが必要です。その裁量に費やす余暇を常に確保しておく必要もあると考えています。英会話を学ぶ目的が、私どもが且つて学校で学んだようにテストのため、進学のために積み上げた学校教科としての英語なんだと言いきれれば、それはそれで良いと思いますが、(このような学習も、子どもには必要不可欠な分野なので、スカイハイでは塾コース「学校英語」を英会話付加することでしっかり対応しています。)それだけのためにスカイハイにお越し頂く方は少ないと考えていますので、私共では、以下のようなイメージを以て授業のカリキュラムを採用しています。
週2レッスン
こども日常生活には出てこない社会情報、年中行事、理科、社会分野のトピックを通して英語で興味、関心を広げて、遊び感覚で英語力を上げていくことができる横軸を作るレッスン。絶対英語を話せるように!と真剣に迫ってくる方こそいないものの、できれば話せるようになってほしいと思うからこそ、スカイハイにお越し頂いていると考えています。
そんな方には、是非週2レッスンで実現したい、「ただ遊んでいるだけで、時間が無駄そうにも見えるクラス(Sat5H、Comp90、サマースクール等)の受講をご検討頂きたいと思います。また、子どもの学年が上がっても、部活が始まっても、進学しても、趣味のように「英語を話す時間」細くとも永く会話クラスを受講して頂き、英語を話す習慣を続けて頂きたいと思います。学校英語と違い、その成果はご家族の目には届きにくいと思いますが、英語もわれらが日本語と同様、使う習慣こそが唯一無二の、英語を使う子を育てる方法なのです。