AIとともに変わる教育、その先に育てたい力
代表挨拶
幼いころの「英語が好き」を、大人になったときの力へ。
英語を話せるようになってほしい。けれど、日本語の読み書きも、学校の勉強も、受験も大切にしたい。
私は、その願いを、どちらか一方を選ぶものにはしたくありません。子どもたちが成長する中で、英語を使う経験と学校の学びを積み重ね、将来、自分の力として生かせるように。それが、スカイハイで大切にしている思いです。
そして今、私たちは、これからの教育を考えるうえで避けて通れない変化に向き合っています。AIの発展です。
今、幼児期を過ごしている子どもたちが中学生・高校生になるころ、学校での学び方や、英語を使う場面は、今とは違うものになっているでしょう。その未来を正確に言い当てることはできません。それでも、現在起きている変化を見つめ、次の10年に必要な教育を考えることは、私たちの責任だと思っています。
AI学習支援機能の現状と限界
私は、今後10年で、一人ひとりの理解度に応じた説明や練習を、AIが支える場面は増えていくと考えています。同じ教室にいても、ある子は基礎を学び直し、別の子は発展的な課題に取り組む。そんな学び方を支える選択肢が、より身近になるのではないでしょうか。
一方で、学校の役割がなくなるとは考えていません。仲間と意見を交わす。考えの違いに向き合う。失敗しても、もう一度取り組む。自分の考えを相手に伝え、協力して何かをつくる。学校には、知識を得ることだけではない大切な役割があります。
文部科学省も、生成AIを人間の能力を補助・拡張する道具として捉え、最後は人間が判断し、責任を持つという「人間中心」の原則を示しています。
これからは、答えを提出するだけでなく、どのように考え、何を根拠に判断したかを、自分の言葉で説明することが、より大切になると思います。評価の方法も、完成した答案や作品だけでなく、対話や取り組みの過程を確かめる方向へ広がる可能性があります。ただし、それは「知識を覚えなくてよい」という意味ではありません。読む力、書く力、計算する力、教科の基礎知識があってこそ、AIの答えを理解し、確かめ、使いこなせます。
AIが答えを出せる時代だからこそ、答えを判断できる人を育てる。私は、そこにこれからの教育の大切な役割があると考えています。
翻訳が進む時代に、英会話を学ぶ意味は何か。
音声を別の言語へ、ほぼリアルタイムで翻訳する技術も、すでに提供されています。一方で、発音、周囲の音、通信環境、表現のニュアンスなどによる課題も報告されています。
今後10年で、翻訳の便利さはさらに高まり、「英語がわからなければ、何もできない」という場面は減っていくかもしれません。私は、その変化を否定する必要はないと思っています。翻訳によって人とつながれるなら、積極的に活用すればよいのです。
そのうえで、英会話教育には、これまで以上に「何のために英語を学ぶのか」が問われるでしょう。言葉の意味を知るだけなら、技術が助けてくれます。けれど、相手の話を自分で聞き取り、思わず笑い、自分の思いをその場で伝える経験には、自分の言葉で関わる喜びがあります。
翻訳を使った会話にも価値があります。それと同時に、翻訳を介さず関わる経験にも価値があります。私は、どちらかを否定するのではなく、子どもたちが自分で選べるようになることを大切にしたいと思っています。
これからの英会話スクールは、決まった表現を教えるだけの場所では、十分ではなくなると考えています。
話してみたい相手がいる。伝えたいことがある。聞いてもらえた喜びがある。そうした経験を通して、学びたい気持ちを育てること。そして、英語で遊び、話し合い、協力する機会をつくること。
AIを活用した練習と、人との実際のやり取りを適切に組み合わせ、学んだ英語を使うところまで支える。それが、これからの英会話教育に求められる役割ではないでしょうか。
塾に求められるのは、説明の提供から、学びを支えることへ。
AIが説明や問題づくり、練習の支援を担う場面が増えれば、塾も「学校よりわかりやすく説明する」だけでは、役割を十分に果たせなくなると私は考えています。
大切になるのは、子どもが何につまずいているかを見極めることです。
知識が足りないのか。文章を読み取れていないのか。練習が足りないのか。それとも、失敗への不安や、学ぶ目的の見えにくさが、取り組みを妨げているのか。
AIの助けで問題が解けたことと、自分の力で解けるようになったことも、分けて確かめる必要があります。
これからの塾には、必要な学習を組み立て、取り組む習慣を支え、理解を確認し、次の目標を一緒に考える役割が、より強く求められると思います。
テストの点数を上げることも、志望校に挑戦することも大切です。そのうえで、進学後も自分で学び続けられる力を育てたい。AIを使う場合にも、答えを受け取って終わるのではなく、確かめ、考え、自分で説明できるところまで支えたいと考えています。
未来が変わっても、学びをつなぐ「3本の矢」。
スカイハイの「3本の矢」は、こうした未来に向けて、役割を深めていきたいと考えています。
第一の矢
「アメリカンスクールコース」では、英語で生活し、人と関わる経験を通して、言葉と学びの土台を育てます。
第二の矢
「英会話コース」では、英語を使い続ける習慣を育てます。教室やオンラインの選択肢を生かし、学ぶ目的や生活の変化に合わせて、伝える力を磨いていきます。
第三の矢
「塾コース」では、学校の学習を支えるとともに、自分で理解し、考え、学びを進める力を育てます。
この3つは、単に受講するコースを増やすためのものではありません。英語を使う経験、継続する習慣、学び考える力を、成長に合わせてつなぐための仕組みです。2歳から始める道も、小学生や中高生になってから加わる道もあります。お子様の現在地と目標に合わせ、必要な学びを一緒に考えます。
子どもたちが、自分の未来を選べるように。
これからの10年で、学ぶ方法や働く環境は変わっていくでしょう。今ある仕事や進路だけを見て、子どもたちの可能性を決めることはできません。
だからこそ、自分で学び、人と関わり、必要な道具を使いながら、自分の判断で進める力を育てたいと思っています。
英語も、そのための力の一つです。日々磨き、いざというときには自分を支え、新しい世界へ踏み出す助けになる。そんな英語を、子どもたちに身につけてほしいと願っています。
日本で生まれ育ちながら、英語でも人と関わり、自分で学び、自分の未来を選べるように。
子どもたちと未来を語り合い、その成長を保護者の皆様とともに喜べること。それこそが、私にとって何よりの喜びです。
お子様の今の様子と、これからの願いをお聞かせください。ご家庭に合った学び方を、一緒に考えていきましょう。